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農家はなんでも自分で解決

7月8日
読了時間: 3分

農業では、「欲しい機械」が、そのまま理想の機械とは限りません。

必要な機能が付いている製品はありますが、その分価格も高くなります。

だからこそ農家は、「ないなら作る」「使いやすく改造する」という発想で、日々工夫を重ねています。

今回、Tファームでも、さつまいも栽培で使用するマルチャーを自分仕様に改造しました。



マルチャーは、さつまいも栽培に欠かせない機械

今回入手したのは、トラクターに取り付ける「マルチャー」です。

マルチャーは、畝を立てながら黒いマルチを張る機械で、さつまいも栽培では欠かせない作業を担っています。

これまでは、歩行式管理機に取り付けるマルチャーを使用していました。

しかし、この管理機は約250kgと重量があり、山間部の急傾斜地では取り回しが非常に大変です。

歩きながら操作するため体力も必要で、操作を誤れば滑落や機械に挟まれる危険もあります。

そこで、安全性と作業効率の向上を目的に、乗用トラクターで使用できるマルチャーを導入しました。


  • マルチャーの搬入作業
    マルチャーの搬入作業
  • 導入したトラクター用マルチャー
    導入したトラクター用マルチャー


市販品ではなく、自分で施肥装置を取り付ける

今回購入したマルチャーには施肥装置が付いていませんでした。

もちろん、市販では施肥装置付きのモデルも販売されています。

しかし、その分価格も高くなります。

そこで、「付いていないなら、自分で付けよう」。

そんな発想で改造を始めました。

まずは、施肥装置を固定するための専用ブラケットを設計し、溶接で製作。

完成した土台に施肥装置を取り付け、配線を行い、最後に施肥量を細かく調整して完成です。

一つひとつ確認しながら作業を進め、自分だけのマルチャーへと仕上げました。


  • マルチャーの改造前
    施肥装置の取付前
  • マルチャーの改造後
    施肥装置の取付後


農家は、栽培だけではありません

農業というと、作物を育てる仕事というイメージがあるかもしれません。

しかし実際には、それだけではありません。

機械の整備や溶接、電気配線、加工、調整など、さまざまな技術が必要になります。

もちろん最初から何でもできるわけではありません。

分からないことは調べ、挑戦し、失敗しながら少しずつ身につけていきます。

そうして振り返ると、「以前よりできることが増えたな」と感じる場面も多くあります。



自分仕様だからこそ、使いやすい

改造を終えたマルチャーで実際に畝立てを行ってみると、作業はこれまでよりずっと楽になりました。

乗用トラクターなら急傾斜地でも安定して作業でき、体への負担も大幅に軽減されます。

さらに、畝立てと同時に施肥まで行えるようになり、作業効率も向上しました。

既製品をそのまま使うのではなく、自分の農業に合わせて工夫し、必要なものは自分で作る。

農家は、作物を育てるだけではありません。

課題があれば、自分で考え、工夫し、解決する。

そんな積み重ねが、より良い作物づくりにつながっていると感じています。

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